糖尿病の診断は空腹時血糖やHbA1cという血液検査でされることが多いですが、糖尿病の前段階には空腹時血糖は正常でも、食後の血糖が高い時期があります。また糖尿病とはいえない程度に空腹時血糖が上昇している時期があります。
このような糖尿病の前段階も発見することができるのが、経口糖負荷試験(OGTT:Oral Glucose Tolerance Test)です。
検査方法
75g経口ブドウ糖負荷試験【Oral Glucose Tolerance Test:OGTT】
ブドウ糖を飲んで採血するだけの非常に簡単な検査ですが、糖代謝異常を発見する最も鋭敏な検査とされています。
10~16時間程度の絶食で行います。(前日の22時以降は絶食です。水だけなら飲水可能です)
採血で空腹時の血糖やインスリンなどを測定します。
ブドウ糖75gを溶かした水(トレーランG® )
飲んだ後、30分後・60分後・90分後・120分後に採血をして、血糖とインスリンを測定します。
注1)血糖値は、とくに記載のない場合には静脈血漿値を示す。
注2)正常型であっても1時間値が180mg/dL以上の場合は180mg/dL未満のものに比べて糖尿病に悪化する危険が高いので、境界型に準じた取扱い(経過観察など)が必要である。また、空腹時血糖値が100~109mg/dLは正常域ではあるが「正常高値」とする。この集団は糖尿病への移行やOGTT時の耐糖能障害の程度からみて多様な集団であるため、OGTTを行うことが勧められる(次項:75gOGTTが推奨される場合 参照)
当院での75gOGTTの実際
■インスリン分泌能
HOMA-β
insulinogenic index(I.I.)
■インスリン感受性
HOMA-IR
ISI composite
(Matsuda index)
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